加害者か被害者か
先日、プリズンサークルという映画を観てきました。
シンプルに言うと刑務所で刑に服している方々のドキュメンタリーです。
そこであるプログラムが実践されているのですがそのプログラムが日本ではまだまだ珍しいプログラムとのこと。
一見、事件を起こしてしまったいわゆる受刑者の方は加害者としてネガティブに見られるのが当たり前です。
ただその加害者の方々の家庭環境や生育歴を知ると加害者の方々も実は虐待を受けたりいじめを受けたりと被害者だったことが分かってくるのです。
害の大小で彼らがそこにいるだけ
家庭環境に恵まれず、また学校での環境にも恵まれずネガティブな経験が積み重なると
『自分がされているのだからこのくらいは』
という感情になるのだそうです。
それが犯罪への意識を薄れさせ、道徳心を奪っていくきっかけとなる。
逮捕されているかいないかだけで罪深い人間はたくさんいるのかもしれない。
こう思いました。
受刑者の姿はボタンを掛け違えた自分?
鑑賞中にどうしても映像の向こう側にいる受刑者が他人ごととは思えませんでした。
私は幸い愛情深い両親に育てられ、偶然にもステキな友人に恵まれ、最高の家族がいます。
ただもし自分が虐待をするような親の元で育ち、いじめを受け、誰にも愛されず生きてきていたなら彼らと違う道を辿れたか言い切れない部分もあるのが確かです。
ほんの少しでも自分の人生のボタンが掛け違えていたならと思えば思うほど怖い気持ちと現実への感謝の思いを加速させないわけにはいきませんでした。
まとめ
人には必ず闇があると思います。
私も含め周りの家族や大切な人達の立場になって考えることが出来る、そんな存在が一人でも二人でもいたなら救われる心が増えていくのではないかと思います。
私も子どもにとって常に寄り添える存在でありたい。
そう思いました。
映画「プリズン・サークル」公式ホームページ
取材許可まで6年、撮影2年 初めて日本の刑務所にカメラを入れた圧巻のドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』2020年1月25日(土)公開
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